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女子中学生と結婚したいならバスタオルは花柄に限る  作者: 釈 余白
第五章:収穫祭とハロウィン

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43.レアドロップ

 コインの効果が知れ渡るとようやくボスの討伐速度がまともになってきた。つまりそれを計算に入れた難易度設定だったと言えるだろう。


 ただそれでも参加人数が増えると、それにあわせてボスであるグリムリーパーが強化される仕組みもあって並大抵の強さではない。


 オレは仕方なく毎度おなじみ爆弾魔に戻り、遠くからチマチマと爆弾攻撃にいそしんでいた。


「これさ、最低限必要な与ダメージがあるみたいだなあ。コイン出なかったわ」


『マジかー、それだとゼロでレアドロップ狙うなら特攻するしかないってことになるじゃね?』


『でも今のところ出たのはコインと良くわからない証書だけでしょ? あんまり真剣にやらなくても良くない? かぼちゃアイテムがどれくらいで出るのかによってウチのやる気も変わってくるっての』


「でも参加しないと抽選に当たることもないからな。やるしかないのか……」


 与ダメージがどのくらい必要なのかはわからないが、間違いなく言えるのは非ダメージも抽選権獲得に関係していることだ。


 なんといっても最初に転がりまくったときも、与ダメージは大したことなかったのだから。


 だがそんなことを考えていた直後、事件は起こった。いや、別に事件じゃないけどギルドチャットへ報告が流れたのだ。


『@ALL 今回のグリムリーパーでかぼちゃヘルメット出ましたー!!』

『マジか! おめでとー』

『スゴイですね、おめです』

『うおおおお、やる気出たー』


 祝福メッセージが次々に流れる中、チカがボソリとつぶやく。


『ワンコさんってテイマーだけどペットが死ぬの極端に嫌うんだよね。だからいつもみたいに自分で特攻してると思うよ?』


『マジで!? そんな人いるのかよ。草生える』


「きっとやさしい人だろうし、リアルでも犬飼ってるのかもしれないな。戦闘に参加しないテイマーはたまに見るけど、自分で特攻する人は珍しいねえ」


『旦那ちゃん? これでやる気出たでしょ? ウチはモリモリ出たー!』


「そっか、オレと条件があんまり変わらない人にもレアドロップがあったってことだもんな。問題はその確率がどれくらいなのかってことか」


 もちろんこれでやる気が出たことは間違いない。やっぱりレアドロ抽選には参加と言えるだけの与ダメ非ダメが大切なのだろう。


 それからオレはまたつるはしに持ち替えて挑むことにした。もちろんコインを使ってダメージ二倍だ。


「でももしかしたらその前のかぼちゃ集めが大切なのかもしれないな。テイマーだと荷馬を使って大量に運んだかもしれないだろ?」


『なるほど、それはありそうだな。かといって今からどうにもできないから自力で運ぶしかないぞ?』


『ウチはギリギリまで非ダメ稼げるよう装備を外そうと思ってる。もしもの時は旦那ちゃんが助けてくれるしさ。愛の力でね』


「はいはいそうだな、巻物の愛でなんとかするさ。全滅しなければいいんだから」


 こうしてまたかぼちゃ集めにいそしむオレたちだ。集めちゃ奉納してまた拾いに行き、また集めて奉納を繰り返す。


 しばらくするとどこかの奉納ポイントにグリムリーパーが湧くのである。


『やっぱり家が多いからか平原エリアで湧くことが多いな。神殿が一か所で墓場が二か所、そのどれかで湧いたのが今まで六回でその他が三回だろ』


『いちいち数えてるのか? もしかして記録してる? ガチギルドっぽいことするんだな。活かせてないのが残念ポイントだけどな』


「うっさい、こういうのは趣味の一環なんだからいいんだよ。なんでも記録しておくのが好きなんだ」


『そうだよ、つまりさ。ウチらも平原エリアへ奉納しに行ったほうがいいってことじゃない? もしかしたら自分の時に湧くかもしれないし、ほかの人でもその場にいて移動の手間が省けるかもよ?』


「それもそうだな。ちょっと平原エリアの神殿と墓場のルーン作ってくるわ。そしたら楽だもんな」


『はいはいーよろしくね』


 まだ二日目だから焦ることは無いが、レアドロップ報告を見ると次は自分もと勝手に気分が盛り上がってしまう。


 そのための準備としてできることはやっておきたいオレだった。



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