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協力者

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「そう言っていただけると…」


私は…兄が死んだのは自分を守るためだと思い込んでいた。いや、そう思いたかった。


私は…イヴに出逢ってから兄をないがしろにして来た。兄よりも自分を優先してしまった。

その事実から目を背けようと必死だった。


その事をヴァージルに話すと彼は私の肩に手を置く。


「自分を大事にすることは大事な事や。セルケト王子だってセティ君が自分を犠牲にし続けるのは嫌だったと思うで。

愛されてるんや、セティ君は。自信持っていいで。

それとな、もう失敗せんように奥さんと子供大事にせないかん。それがセルケト王子に対して出来る事や」


「…はい」


「泣くなや。もう父親やろ?王様やろ?」


「はい!」


私は涙を拭い、しっかりとヴァージルの白銀の目を見つめ返す。


「よし、俺も協力したるわ。

サンドラの発明品、引き継ぐんやろ?」


「はい。国を豊かにするには叔父上の発明品が絶対不可欠です」


「せやな。そこで…セティ君には会って欲しい人達がおるんや。3年前に俺が倒れてからどうなってるか分からんけど、隠れ里に人間が暮らしてる。

分かると思うけどサンドラの発明の協力者や。メルエンに見つかってなければまだ生きてる思うで」


「そんな方がいるのですね!」


全く知らなかった。いや、この国に人間がいること自体信じられなかった。メラニアの存在に驚いたのもそのせいだ。

人間は白獅子の領域でしか暮らしていないと思っていたから…。灰猫国は差別が激しい。自分達より長く生きる人間に対しての差別がある。


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