イケメンランキング
「…イケメンランキングかぁ」
今現在の1位は白獅子王、2位は黒豹王、3位がカンパニュラ…誰だ?知らない名だな…。
自分の名前は載っていない。1位から50位まで載っているのに兄上の名も載っていない。
「せめて絵でも付いていればな」
文だけの新聞だが様々な情報が載っていて面白かった。
「さて…」
新聞を畳み、机の横に置くと私は趣味である機械の製作に取り掛かる。
昔から機械を作るのが好きだった私が今作っているのは大気魔素ケットシーを使った機械同士の情報伝達が出来るかどうか。
兄上の部屋にもう一台この機械を置けば兄上がわざわざ私の部屋に来ずともやり取りが出来るのではないか、また、兄上の体調が急変した時に自動で知らせてくれる機械にしようと改良をしている。
何時間かいじっている時ふと時計を見上げるともう寝なければいけない時間をだいぶ過ぎていた。
「あぁ…15歳になっていたか」
正直歳をとったという自覚があまりない。
「そういえば」
今日が確か王家秘伝の薬を飲む日だったはずだ。100年ほどに寿命が延び、ある一定の歳を取ると老化しなくなる薬。その薬は王家の者とハーレムの女だけが飲める薬。本来なら私は人間とは同じ時を生きられない生き物なのだ。