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薬を飲むもっち

「…そこまで言うなら仕方ないですね」


もっちは目元を指で擦ると跪き私を見上げる。


「では僕の命ある限り貴方の面倒を見ましょう、セティ様」


手を差し出すもっちに私は薬を渡す。


「有難う、もっち」


「こちらこそ。では飲ませていただきます」


もっちは立ち上がり瓶の蓋を開けると一気に飲み干す。


「…マズイですね」


「そう言う味だ。味見出来る物ではないから味の改善がしようのない薬だ」


2度飲めば首にまるでヒモで絞められたかのような痣が出来、死ぬと言われている。酒に酔った父が語っていたのを覚えている。


「でも、有難うございます。

本当は死ぬのは怖かったんです…セティ様のお世話をもっとしたかったし、生まれて来たお子様の面倒も見たかった。息子もまだ小さいし、この世に未練が沢山ありました」


「それはよかった。これからも頼むぞ、もっち」


「お任せください。

では、そろそろ行きましょう」


もっちと共に地下から出て聖ホルス教会へと向かう。

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