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「イヴリースに見惚れましたかな?」 スチルあり
ドックンドックン頭の中まで心音が聞こえる…。
「そうなのですか。皆美しい。その中でもあの紫の髪の子は…もしやあの子が…ケホッ…イヴリースですか?」
指先が痺れる…
「そうですそうです!いかがですか?まだ処女ですし、器量よし。文句のつけようがない優しい娘です」
喉がヒリヒリする…
「いかが…とは?どういう意味でしょうか?」
目の奥が熱い…目玉が溶けてしまいそうだ…
「今夜部屋に行かせますよ。お代はいりません」
あぁ…頭も働かなくなって来た…
「…げほげほっ、はぁ…はぁ…いや、僕はそういう事を出来る身体じゃないから……セティ?」
…ん?今兄上が呼んだような…
「お代は代わりと言ってはなんですが、我々新聞局とお付き合いしていただければ…王子?」
「はっ?!」
トントンと肩をメイホウに叩かれ現実に引き戻された。
「イヴリースに見惚れましたかな?」
「ぁ…」
あの娘…イヴリースと言うのか…イヴ…素敵な名前だ…。
「…お誕生日祝いとして、今夜イヴリースを部屋に行かせますよ」
ずいっとメイホウは近付いて来て耳元でそう囁く。
(挿絵:花見酒様)
「あ…あぁ…たのむ…」
「セティ!」
兄上が私の名を呼ぶけどずっとイヴから目が離せない…。
「そんなに気になるなら一緒に踊れますが?イヴリース!こっちに来なさい」




