宣戦布告!?♡
フェスティバルの大暴走から翌日。
学園長から僕とティアは放課後のメインリンクの管理を命じられた。
リンクに降り立つと、ティアは腕を組んで待ち構えていた。チェリーピンクの髪が照明に映えて派手だ。
「……全部、あんたのせいよ! 昨日のフェスティバルで私のステップをガン見してるからキモくてキモくて、さすがキモレンって呼ばれるだけあるわね!!」
ティアは網タイツの脚をカツカツ激しく鳴らしながら文句を連発する。
僕はスケート靴を履きながら肩をすくめた。
「違うわ! しかもキモレンなんて呼ばれたことないよ!! ただかっこいいと思っただけなのに」
「はあ!?!? ちょっ、超!!チョー絶!キモいんだけど!! 全私が泣きそうなんですけど!?」
ティアは顔を背け勢いよく滑り出しステージに立ったアイドルのように派手なターンを見せる。
「いいわ! あんたが『滑ってみせろ』って言ったの覚えてるわよね!? 今すぐ勝負しなさいよ!! 私についてこれるならね!!」
ド派手な勝負が始まった。
僕はホッケーで鍛えた加速で食らいつき、ティアはサキュバスらしいしなやかな動きで翻弄してくる。氷の上にピンクと金の軌跡が派手に交差する。
「キモレン! そんなもんなのね!?もっと速くできないの!?しかも単調すぎるわよ!!」
「っ……!」
ティアが急接近してきた瞬間、
バチバチバチバチバチッ!!!!
首元の金色紋章が大暴走!
「きゃひゃああっ!? また!? バグッ!? それとも何!? キモレン!! なんか変なアイテム使ったでしょっ!?」
バランスを崩したティアが僕に倒れ込んできたが、勢い余って首に腕を回して絡みつく。
「このっ! この大バカキモレン!!」
「ぐえっ!? おい氷の上でそれは——」
ガシャーン!!
二人で派手に転倒。絡み合ったままティアが耳まで真っ赤になって暴れまくる。
「もうっ! キモレンの大バカ!! あんたの滑り……意外と……じゃなくて、邪魔よ!! 全然大したことないじゃん!! フン!!」
ティアは僕の胸をバンバン叩きながら肩パンも連発!
甘いココナッツの香りがリンクいっぱいに広がり、激しく光る紋章が二人を赤みかかる金色に染めてる




