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いきなり音楽教室  作者: marron
音大編
196/200

21、歌って踊れません



大学院修了のあと、進学する人が多い。

「で、マロンはどうするの?」

と、大学院の先生に聞かれた。ちなみに、X先生ではなくて、歌曲科の友だちの、先生。

私は、なぜかすごく先生方に気に入られていて、普通よその門下生とはあまり(接点がないので)話さないはずなのに、どの先生からもよく声をかけられていた。

声をかけてくださったのはQ先生と言って、ドイツリートの先生だった。


「古楽の研究所の方に進もうかと思います」

と、答えたところ、あまり良い顔をされなかった。

「マロンには古楽は合わないわよ。オペラの研修所に行けば?」

と、Q先生が話しているところにP先生がやってきた。

「マロンの進学?良いじゃない、関西方面に進出すれば」

と、いきなり、関西に行かせたがるP先生。

なんで、関西?と思ったら

「吉本に行くんでしょ?」って、お笑いかい!「歌って踊れるお笑い声楽家。イイじゃな~い」

P先生、適当に言ってるな・・・

ちなみに私、このQ先生とP先生には、本当に「吉本」と呼ばれていた。



とまあ、そんなわけで(?)結局、進路はオペラ団体の研究生になった。

ここも入学試験があったのだけど、予科はパスして本科から入れることになった。


とはいえ、貧乏だったので、ちゃんと就職して(普通職・事務)、学費を稼ぎながらの研究生だった。

音楽はお金がかかるなぁ。



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