表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いきなり音楽教室  作者: marron
音大編
192/200

17、譜読みに追われる日々



大学院の正式名称は「音楽研究科」というらしい。

授業内容は、いわゆる一般教科ではなく、専門的な音楽科目とそれに付随するものばかりである。

たとえば、「ドイツリートと詩の解釈」「舞台表現法」とかそういう感じのものばかり。


あとは、専門科目の実技授業。

オペラの授業が週にまるまる2日間。

歌曲重唱の授業が1日。

そして、専攻科目声楽のレッスンがある。

その他に、土曜日に個人的にX先生のお宅へレッスンに行くので、歌いっぱなしである。


オペラの授業の時に、譜読みをしていては間に合わない。上演時間2時間のオペラの曲をやると決まった日から、ひたすら譜読みをして歌いこんでおく。意味も勿論調べておく。

ものすごい曲数を、どんどん歌って調べて覚えていく。

はじめのころはすごく大変だった。


そのくせバイトをしていた。

学費は全部自分で出していた。(親にも奨学金にも借りたけど)

早朝4時起きでバイトに行き、8時までやって大急ぎで学校へ行き、授業が終わって図書館か練習室で勉強をして、夕方5時から10時までバイト。

バイトから帰って、分厚いオペラの楽譜とにらめっこしながら、だいたい寝落ちの日々だった。


今考えると、なんてハードなんだ。

若かったなぁ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ