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いきなり音楽教室  作者: marron
音大編
190/200

15、教育実習



私の通った音大には、教育科があった。

教育科の人は、教員を目指している人が多い。

そして、声楽科の私も、単位さえ取れば教員になれるチャンスはある。

私は一応、教職のほとんどの単位を取った。

教員になるかどうかは置いといても、資格だけはあったほうが良いと思ったからだ。


ということで、教育実習に行った。

公立のある高校に受け入れてもらった。

頭のいい学校だった。生徒もみんな出来が良く、芸術の授業で音楽を選択している子たちは、ピアノが上手だったり、歌も上手かったり、作曲もよくできた。

その生徒が作曲した合唱曲を授業で歌うというので、伴奏の練習をしたら、ものすごく難しくておったまげた。

音高なんて行かなくても、世の中には音楽ができる人がたくさんいるのだなぁと、ちょっと自信を無くしかけた。


とはいえ、その高校で三味線を披露すると、非常に喜ばれ尊敬された。


教育実習はとても楽しかった。

今思えば、生徒たちとは5,6歳しか歳が離れていない。

だからこそ、彼らのピアノが上手ければ少し凹むし、彼らに尊敬されれば舞い上がるのだ。

その舞い上がったまま、もしや教師に向いてるかも、と良い気にもなった。


楽しかったが、結局は教師を目指すことなく終わった。

まあ、良い経験だった。

多分、教育実習の経験は今のピアノの先生や合唱指導などに役立っていると思われる。




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