表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いきなり音楽教室  作者: marron
音大編
185/200

10、第九で父の愛



N響の「第九」は5日間ある。

私は両親を招待しておいた。出演者なので、チケットが取りやすい。それでプレゼントしたのだ。

そうしたら、両親、なんと前日に間違えて来てしまった。

だから5日間あるから、気を付けてよー!


そしてちゃんと、次の日も両親は現れた。

普通、コンサートでは録音録画は絶対にダメである。

しかし、私の父はこっそりとビデオで撮っていた。

最初のうちはこっそりだったのに、そのうち疲れてきて、大胆にも普通に撮っていたらしい。

娘への愛が、父を犯罪へと導いた。


家に帰ってから、誇らしげにビデオを見せる父。

しょうがないから見てみたら、随分と画面が行ったり来たりしている。

「どれがマロンか分からなかった」

父よ・・・私はアルトの一番後ろだと言っておいたじゃないか。

ということで、私のようなショートカットの女子がウロウロと映し出されているビデオはなかなか見にくかった。


ちなみに、年末に2回くらいNHKで放映する。

そっちの方が、よっぽどちゃんと撮れていて、私の顔もバッチリだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ