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いきなり音楽教室  作者: marron
音大編
183/200

8、音高組と受験組の差



年に一度声楽の試験がある。

音高出身者は、はっきり言って下手な部類らしい。そりゃ、外部から受験して来た人たちは、まず意気込みが違う。音高で仲良しこよしでやってきたのとは比べ物にならない。


声楽科はひと学年160人いる。うち男子が35人くらい。

残りの女子125人のうち、25人くらいがアルトとメゾソプラノで、100人はソプラノ。

ソプラノの競争率が高い。頑張れ、ソプラノ!


声楽の試験の時は、それはそれはみなさんドレッシーである。

化粧もするし、衣装もすごい。私はワンピースを着ていたけれど、なるべく裾が床まであるものを着ていた。

ちなみに、スカートのすそが床まであると、仁王立ちしていてもバレない。エレガントのかけらもない。


成績上位者は音楽会で歌えたり、合唱のソロができたり、夏休みの海外研修に出されたりするけれど、私はそういうのに一つもひっかかったことがない。

受験組の、素晴らしい才能の方々についていくのが精一杯である。すでにコンクールで入賞した経験のある人や、外国の有名な先生に師事しているだとか、そんな人たちと張り合うには、まだまだ実力は追いついていなかった。

残念な大学時代だった。


だったら、部活とバイトを控えろと言われても、それはできない相談である。



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