2、履修と成績
私の通った音大は、音楽大学だからと言って、音楽だけを勉強しているわけではない。
普通の一般教養の授業ももちろんある。
そして、専門的な音楽の授業がメインである。
教育科もあるため、教職の授業もある。
あと語学が充実していると思う。
私はフランス語を学んでいたが、2人の教授が週に2回ずつと、さらにフランス語会話もあったので、ほぼ毎日フランス語に接していた。
しかもそのフランス人の先生が超イケメンで大人気だった。疲れの出る5限時に目の覚めるようなイケメンの授業。楽しかったなあ。
おっと、話しがずれた。
自分の専門科目(私は声楽)の他に、副科ではピアノのレッスンがある。
西洋音楽史、和声学、指揮法、その他カタカナの聞きなれない名前の授業が色々ある。
という感じで、きっと普通大学とはかなり違った様子なのだと思う。
成績は4段階。
Aが一番良くて、Dになると不可。
Cでも可なので、まあそれでも良い。
1年生の終わり、ある男子生徒に聞いてみた。
「成績、どうだった?」
彼は答えた。
「欠・欠・D・D・C・D・Dだったぜ」
リズム感良いねー!
じゃない!
欠というのは、試験で欠席した、または出席日数が足りていない場合で勿論不可。
ってことは、Cのひとつしか単位が取れていない。
お前…何しに音大に来たんだ。
音楽だけができれば良いわけじゃない。
というのを、みんな1年生で知るのだった。




