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いきなり音楽教室  作者: marron
発表会編
171/200

21、緊張



小さな内輪の発表会とはいえ、ほとんどの子は緊張する。

発表会の直前のレッスンでは、発表会と同じように、名前を呼ばれたら歩いてピアノの前に行き、お辞儀をしてから始める、いわゆるリハーサルをしておく。

その時から、ガチガチの子もいる。


でも、そのリハーサルで緊張しておくと、本番はなんとかなる。

だから、リハーサルで間違えたって、忘れちゃったって、気にしないように言ってある。


緊張への一番の薬は、練習しかない。

どれだけ練習したか、どれだけ弾けているかで、緊張が自信に代わる。


そして緊張の発表会。

生徒さんは1人で舞台に歩いて行き、お辞儀をして、弾いて、お辞儀をして、戻ってくる。

当然、全て1人。誰も助けてくれない。(と、思っているけど、実際に何かあったら私が出て行くのよ!)

固い表情で出て行った生徒さんは、真剣にピアノを弾き、そして戻ってくると、みんな明るい表情をしている。

あの顔は何度見ても良いものだ。

少し、ジェットコースターから下りてきた時の顔と似ている。

子どもながらに達成感を味わったあの自信に満ちた顔。

その時の気持ちをぜひ覚えていて欲しい。



本番であまり緊張していないように見えた子に、後日レッスンの時に聞いてみた。

「緊張してなかったみたいだけど、どうだった?」

「緊張したよ・・・当然だよね」

これ言ったの、2年生。

この受け答えを聞いて、女子は2年生でも大人だなぁと感心した。



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