19、演奏会シーズンは冬である
コンサートは春夏秋冬を問わずいつでもできるのだけど、どういうわけかクラシックのコンサートは冬場のほうが頻度が高い。
年度の初めごろはまだ練習ができていないとか、クリスマスに合わせて演奏会をする、とか色々理由があるのだろうけれど、コンサートと言えば冬である。
ウチのピアノ教室の発表会もクリスマスに合わせて、12月にした。
そして自分の出演する演奏会もたいていクリスマスシーズンから年末にかけてである。
生徒さんに
「発表会まであと20日だよ!」とか
「もう覚えて弾けるようにしなくちゃ、舞台で困るよ!」などハッパをかけているつもりが、生徒さんは涼しい顔。
言われた通り弾いてくれよー!覚えてくれよー!と思っても、なかなか思い通りに弾けるようにはならない。
そして、自分の演奏会も待ったなし。
覚えなければならないことはたくさんあり、練習もある。
その合間を縫って、生徒さんの補習もする。
「楽譜見ないで弾くんだよ!覚えて!」
と言ったところで、自分も覚えなければならない。
生徒さんの追い込みなのに、追い込まれるのは私である。
そうしててんやわんやのうちに発表会を迎え、それを終わらせると、自分の演奏会が目白押しである。
年末はたいてい息も絶え絶えで「来年は秋に発表会をしよう」と必ず決意する。
そのはずなのに、春に新入会の生徒さんを迎えると、その子を育てるのに手間取り、結局発表会は12月になるという・・・
演奏会シーズンは冬である。がんばれ私。




