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いきなり音楽教室  作者: marron
発表会編
163/200

13、あし笛の踊り



雀ちゃんは2年間だけバレエを習っていたことがある。

毎日図書館に通う娘を心配して、

「何か身体を動かす習い事をしなさい」

と、命令してみた。

すると、水泳は嫌だと泣き、その他は思いつかなかったらしい。

小5でバレエを習うことになった。


ピアノもそうだけど、バレエは小さなころから習い始める人が多い。

小5になれば、それなりに踊れていて然るべき。

ところが、雀ちゃんは小5で始めて、さらに今まであまりにも運動をしていなかったため、非常に身体が硬かった。


だけど、私に似て根性はある。

小5で小2並みの踊りをすることが恥ずかしかったらしく、中一の発表会に向けてかなり頑張って踊っていた。

まあ、ピアノのように家で練習ができないけれど、なるべく柔軟体操などをやらせてみた。


中一の夏休み直前、最初で最後のバレエの発表会があった。

娘。可愛い♡

しかし、何か優雅さに欠ける。

ズボン役をしていた私と重なる、その大雑把な動き。

遺伝らしいその動きに、バレエを習わせたことをそこで謝罪した母だった。



踊った曲はクルミ割り人形の「あし笛の踊り」だった。

笛好きな娘にぴったりの曲で、笛を持つ振りをして踊るというもの。

バレエも決して嫌いでではなかったけれど、結局発表会が終わったら

速攻バレエは辞めて、毎日部活でフルートを吹くようになった。


踊るより、吹くほうが好きだということだろう。



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