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いきなり音楽教室  作者: marron
発表会編
159/200

9、私の発表会・高校声楽で順番



高校3年生で初めて声楽の発表会に出た。

ドレスを着てピアノの前に立ち、ライトの中で歌う。この緊張の作業をどうやってこなしたのか思い出せない。

ただ、ものすごーく緊張したことだけは覚えていて、歌は、それまでにたくさん練習しておいたので、緊張の真っただ中でも無意識で歌っていた。らしい。



ところで、発表会に限らず、音楽会というのは実力の世界である。

私と同学年の子は同門に4人ほどいたけれど、下手な人から歌う。それはもう、本当に実力がバッチリモノを言う世界である。

学年が違っても、下手だったら先に歌わなければならない。


ということで、初めての声楽の発表会で、私はトップバッターで歌った。(つまり一番へた)


影アナが流れて、名前を呼ばれると、舞台そでからカツカツと歩いていく。

ピアノの前に立ち、ライトを浴びて客席を見ると、お客さんは私の母と姉と、他門下の声楽科の友だち数人。あと出番が最後の方の先輩と先生。

うーん、15人・・・くらいかな?


お辞儀をすると、まばらな拍手をもらい、伴奏者の方を向いて合図を送る。

(この、伴奏者に合図を送るというのが結構大切で、合図を送っておかないと、いくら準備万端でも、伴奏者は弾きはじめない。)


歌っている間は無我夢中で、とにかく歌い終わると、またまばらな拍手をしてもらった。

そのまばらな拍手は最高の贈り物だった。



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