3、私の発表会・体操
音楽話しではありません。すみません。
いきなりだけど、私の一番初めの発表会は何だったか考えていたら、それは器械体操だった、と思い出したので、そのことを書くことにする。
小学校一年生の時から、器械体操を習っていた。
私は兄に連れて行ってもらっていたために、上級生のクラスにいた。そのためレベルも高く、同じ年頃の友だちもいない。
発表会では、下のクラスの子と一緒に出なければならなくて、逆に苦労した。
もうとっくにできる技を今更ながらやらなければならなかった。
しかも、私の両親は発表会を楽しみにはしていなくて、見に来なかった。
しょうがないので、乗ったことのないバスに一人で乗り、知らない体育館に行き、知らない人たちと一緒にリハーサルをして、知らない人たちとお弁当を食べて、なんとか発表会に出た。
個人技(ゆか運動、跳馬、鉄棒)を一人ひとり演技する。
最後に全員で組体操のようなダンスを踊る。
発表自体は全然緊張しなかったけれど、一人ぼっちということが非常に緊張した。
そして、帰りのバスに乗り間違えて迷子になった。
小1から小6までもれなく迷子を経験するほどの方向音痴である。
発表会といえば、迷子、だと私は思っている。




