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いきなり音楽教室  作者: marron
合唱編
141/200

16、大学の合唱・3年生



ウチの大学の声楽科、3年生は大イベントがある。

それは、NHK交響楽団との共演である。


年末、テレビで第九をやっているのを見たことのある人も多いと思う。アレの合唱に出られるわけだ。


そして、実は、年末の第九の前に、もう一つ、共演している。

合唱付きの交響曲は意外と多いらしい。

NHK交響楽団(略してN響)の定期演奏会で、合唱付きのものを演奏するときにもご一緒させてもらう。


ということで、大学3年生の合唱は、N響一色になる。

N響との練習の前に、授業でみっちりしごかれる。

それからN響と練習をするため、N響の練習場に入れてもらえる。

プロの仲間入りをしたような感覚に、ドキドキと胸を高鳴らせたものだった。


オケも一流、指揮者も一流。

そんな方々とご一緒できるなんて、めったにない機会だ。この幸運がわかっているだろうか、学生諸君よ!


なーんて、その頃の私は分かっていたかどうか。

だって、練習がハードなのだ。

当然お金を払って聞きに来てくださる方がいるのだから、粗末なものを聞かせるわけにはいかない。

それを一流の指揮者がグイグイひっぱって、私たちを舞台に載せてくれるわけだ。

ハードじゃないはずがない。

学生たちの顔つきが、だんだんプロに近づいていくのが見られる、すごく濃密な時間だった。




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