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いきなり音楽教室  作者: marron
合唱編
131/200

6、合唱部部長


6年生になると、誰かが部長をやらなければならない。

クラブ内で一番大きな口を開けて、大きな声を張り上げている私は、部長になった。

目立ちたくて大きな口を開けているわけではない。単に真面目なだけだ。

だから、部長など絶対にやりたくなかった。


何しろ、部長は皆の前に立って、号令をかけたり、時には指導のようなこともしたり、それから一番嫌なのは、1人で職員室に鍵を取りに行かなければならないのだ。

嫌で嫌でたまらなかった。

それなのに、私は部長になった。


ピアノの上手い、Nちゃんがいつもそばにいて

「鍵とりにいっておいで」と言っては、職員室の前まで付いてきてくれたり、

「号令かけるんでしょ」と言って、私の後ろに立ってくれたりした。

そこまでやってくれるなら、部長をやってくれ。


だけど、Nちゃんがいなかったら、部長なんてとてもできなくて、もしかするとクラブを辞めていたかもしれない。

そう思うと、そばにいてくれて良かったなと思う。

あの経験がなければ、私はずっと職員室に入ることはできなかっただろう。





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