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いきなり音楽教室  作者: marron
再びお教室編
120/200

20、先を読む



本を読む時、ヒトは今読んでいる「字」だけを読んでいるわけではない。先の文字も読み、単語と文章を理解する。

楽譜を読んで弾いている時も同じで、ヒトはその先を読んでいる。今弾いている音楽を頭の中に歌わせて、耳で音を確認しながら、先を読んで弾くのである。先を読まないと、どうしたって音楽は流れない。


ところが、その作業ができるようになるには、かなりの訓練が必要となる。

なにせちびっ子たちは、まず今弾いている音すら読むのが困難なのだ。だから私は生徒さんが先を読めるように、1拍先の音を指さすようにしている。

だいたいのちびっ子は、これで少しずつ先が読めるようになる。

そして、だんだん自分で読めるようになってくると、1拍だけでなく、2拍先も読めるようになる。両手でも読める。


私自身はだいたい1小節先を読んで弾いている。私は、小節ごとに音形で覚えて弾くことをしているけれど、ヒトによっては、きちんと読んでいる人もいるらしい。どちらにしても、だいたいそのくらい先を読んで弾けるようになる。

ところが、本物のピアニストだともっと先まで読んでいるらしい。わざわざ意識をしているわけではないのだけれど、どうやら先を読んで、一度戻ってくるとのことだ。ピアニストっていうのは、脳が進化しているらしい。


とはいえ、千里の道も一歩から。

まずは、今弾いている音を確実に読めてくれ。と、先生は願っている。



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