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いきなり音楽教室  作者: marron
再びお教室編
119/200

19、私はどこ?



地図を見ていて、自分が今どこにいるのかわからないことはないだろうか。

私はある。

女性は地図を見るのが苦手だというけれど、まさにその苦手なのが私。

地図上に目的地を見つけることはできるのに、自分がどこにいるのか、またどこを向いているのかがわからない。


その時、よく思う。

紙の地図でも、今自分がどこにいるのか光ってくれたら良いのに、と。



ピアノを弾いていると、それと同じように思うことがある。

今、自分はこの楽譜のどこを弾いているのだろうか、と。

自分が弾いているところが光ってくれたら良いのに、と。


本を読んでいて、自分がどこを読んでいるか分からなくなることはあまりない。

だけど、ピアノの楽譜はわからなくなる。

なぜかというと、ピアノの楽譜を読んで、ピアノを弾かなければならないから。一瞬でも楽譜から目を離すと、楽譜の場所が分からなくなってしまう。


子どもならなおさら。

慣れない楽譜を読み「ドミソ」だな、と理解し、鍵盤を見て、自分の指を「ドミソ」に置く。そして、弾く。

さて、次は、と楽譜を見ると、もう分からない。


子どもたちにとって、譜読みという作業は本当に大変なのだ。


地図を見て、自分の居場所の分からない私には、生徒さんの気持ちがよく分かる。





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