14、一番右側のペダル
ピアノにはペダルが3本、付いている。しかし、私が使ったことがあるのも、生徒さんに教えるのも、一番右にある1本しかない。あとの2本は無視。
さて、そのペダルは結構重要で、音を伸ばすために使用する。
私はペダルで苦労したことがないのでよく分からないのだけど、人によっては、ものすごく苦労する。
なにせ、どこでペダルを踏んで、どこで離せばいいのか分からないらしい。
一応楽譜には、書いてあるけれど、微妙に長すぎても短すぎてもダメだという、こればかりは耳で聞いた感覚で、一番良いところで踏むしかない。
「はい、踏んでー!」
と言うと、生徒さんはペダルを踏む。
手も・・・鍵盤を押しっぱなしになる。
ジャーーーーーーーーーーーーーンーーーーー
「手は動かして良いんだぞー!」
逆に
「はい、離す!」
と言うと、
ペダルから足を上げる生徒さん。
ついでに、手も上げてしまう。
♪~~~~~~~ピタ
「曲消えてるよ!」
というのを繰り返す。
なんでだろう。手と足が自分のものじゃないみたいだ。
大抵の場合、踵が上がってしまっている。
私が弾いているのを見せてあげたり、生徒さんの足を踏んづけながら、一緒にペダルを踏んだり、色々やってみるけれど、私の苦労とは裏腹に、ある日いきなり感覚で出来るようになることが多い。




