表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いきなり音楽教室  作者: marron
再びお教室編
113/200

13、あと何回の約束



ピアノのレッスンの時に、生徒さんが弾けないところ、下手なところを、集中して弾かせて練習することがある。というか、ほとんどがこの作業。

抜き出して練習をしないと、上手くならない。それをタイミングよく「はい、そこもう一度弾いて」と言うのが、私の仕事。


その「もう一度」で上手く弾ければ、曲が進むけれど、つっかえるようだったら、さらにもう一度弾く。

それでも下手だったら、もう一度・・・

とやっていると、生徒さんが「一度」って言われたのに、何度も弾かされて嫌になってしまう。


ということがないように、ウチのお教室では、初めに約束をする。


「ここからここまで、あと10回弾いてみよう」

と言うと、

「えー、10回もー!」

ちびっ子は10回は多いと思っている。たった2小節で、音符が7個しかなくても10回は多いらしい。

「じゃあ、7回?」

「5回!」

と、値切られる(?)。


まあ、5回でも良い。ようは同じところを何度か練習して、自分がどのくらい弾けるかを自覚してもらうことが大切。

そして、その5回という約束は絶対に守る。


私が約束を守るからには、生徒さんにも守ってもらう約束がある。

それは、その5回の間にお喋りや遊びをしないということ。

1回弾いて、喋ったら元に戻ってしまうので、5回は集中して練習してもらう。

(不思議なことに、反復練習をしなと上達しないのです)

この約束を守らなかったばかりに、さらに5回、泣きながら弾くことになる子は多い。

だけど、一度その失敗をしておくと、次からは生徒さんも約束を守る。

これ、すごく大事。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ