94話 タンク完成
今日、二度目となる採石場に来た咲夜は、そのまま製作機のある建物に入っていた。来ることは決めていたので普段であればい閉める扉を開けたままで出ていたので開ける作業なくそのままはいることができた。
「できたかなー」
咲夜は、独り言を言いながら中に入ると白く結露した製作機があった。
「まあ、出来てるよな」
「何言ってるの」
「起きたか」
「うん」
「いや、出来たかと思ってな」
「そう」
時間的に、移動中にできている予定ではあったので出来ていることが分かっての発言ではあった。
「開けてくれないか」
「分かった」
咲夜は降りることなく知佳に製作機を開けるのを任せると知佳は、車から下り製作機のタッチパネルに移動した。咲夜は、知佳が十分に車から離れていることを確認すると車を動かして、後部が製作機の扉と向き合うようにして停車させた。咲夜が停車させるのとほぼ同タイミングで製作機の扉が開き中から水蒸気が出て行った。車を停車させると咲夜は、扉の前に立ち知佳が来るのを待った。
「それで、色はステンレスのままか」
「タンクは白にした」
「染料は」
「入れた」
「抜かりないな」
「でしょう」
「塗料余ってたのか」
「黒が一番余ってる」
「流石に色でやめたのか」
「うん」
色に関しては、知佳に任せていたのだが塗装するための塗料を昨夜は購入していなかったので使うことができる色は限られていたので素材のままなのかと思った咲夜だったのだがどうも塗料のあまりがあったようだった。
「それで、フレームまで変更したのか」
「見た方が速い」
「そうだな」
制作機の扉の前に居て扉は開いてるので確かには入ってみた方が速かった。中に入ってみるとトレーラーは外した場所のままに置いてありそこタンクの3分の1がトレーラーに埋まった状態物もが完成していた。
「フレームは、黒のままにしたんだ」
「うん、変える必要はないから」
「汚れは目立たないが原油運ぶなら、白の方が良いんじゃないか」
「必要になったら向こうが変える」
「結局そうなるのか」
トレーラー自体に高さがあるので落ちた時の危険性を考えると、歩くことができるトレーラー部部に関しては黒よりも白で塗装してある方が目視でこぼれているかの確認が出来るのでそちらの方が良かったのだが、そこに関しては油田に任せるとのことだった。
「運ぶか―」
「頑張れ」
「知佳も運転するんだが」
「こっち?」
そう言って、知佳はアメ車の方を指した。
「そっちでも良いが、運転できるか?」
「できるとは、思うけど駐車はできない」
「それは、出来てくれ」
「傷つけそう」
「まあ、大きくはあるが」
「納車する方?」
「そっちはさらに傷つけらないがな」
「なら、ヤダ」
「そうかい」
こうなることは分かっていたので咲夜としてはそこまで問題は無かった。
「今から持って行くのもあり」
「あるじゃない」、行くのに何時間かかると思ってんだ」
「3時間」
「往復で六時間だぞ」
「既に1時間分は進んでる」
「マジで言ってんの」
「言ってる」
「効率が悪いから嫌」
「楽できない」
「それは、知佳がな」
「そう」
「知佳が牽引免許取ってくれたら」
「やだ」
知佳が免許を取得した理由は、移動が車が無いと範囲が狭まるのと、歩くのがめんどくさいという理由だった。
「まあ、輸送に関しては予定どうり明日運ぶぞ」
「私、アメ車」
「分かった」
「ひとまず運びだす」
「分かった」
咲夜は、車に戻りバックさせた。その間知佳は少し離れた場所でその光景を見ていた。
「問題ないか」
「もう少し」
「分かった」
バックカメラが未だにないので感覚で車を下げることになるのだが、普段使用しているトレーラーは感覚で距離感が分かっているのだが、今回初めてのタンクが付いた状態のトレーラーなので知佳に距離を聞きながら下げて行った。
「ストップ」
知佳の合図で車を止めると咲夜は車から下り後部座席から今までの連結するための器具とは異なる形状の連結器を取り出した。
「知佳、連結するのはちょっと待ってくれ」
「なりにそれ」
「これか、連結器の新型」
「そんなのあった」
「今までと同じ時に設計仕立て今まで使って無かった」
「そう」
咲夜が手にしていたのは、二股になった連結器だった。今までは、車体側に差し込む側は一つでトレーラーと繋がっていたのだが、新型は二股に分かれておりそこに掛かる圧力が分散するようになっていた。
「初めから、それを使えば良かったんじゃない」
「それでも良かったんだが、1本の方が楽だからな」
「装着だけで決めたんだ」
「そう」
「私とそこまで変わらないじゃん」
「そうとも言えるな」
咲夜は、トレーラーと車体の隙間に入り元についていた連結器を外し、その連結器を新たに取り付けた。付けてみるとさすが知佳というべきかトレーラーの連結器の真下に車側の連結器が来た。
「着いた?」
「ああ」
「下ろすよ」
「頼む」
咲夜が隙間から抜けたことを確認するとトレーラーについてる支え動かすためのハンドル動かしその支えを巻き上げた。車輪はトレーラーの前後についており単独で自立だできるのだが連結のしやすさを考え支えを付けていた。その支えが少しずつ降りて来るとトレーラーは何も引っ掛かることなく車側の連結器にハマった。
「うまくいった」
「そ、そう」
「疲れてないか」
「疲れた。電動にしよう」
「今後な」
「うん」
疲れた知佳はさっさと助手席に座ったので咲夜がブレーキやライトなどのケーブルを接続した。
「これで大丈夫か」
「確認する?」
「頼めるか」
「分かった」
知佳は、一旦降りて運転席に座った。その間に咲夜は、タイヤやナンバープレートの確認をした。
「行ける」
「よし」
「ならブレーキから」
すると、左右にある長方形のライトの外側が赤色に光った。
「よし、次はバック」
今度は、内側の白色のライトが光った。
「ハザード」
今まで光っていた部分の下の部分がオレンジ色に点滅した。
「大丈夫」
「帰ろう」
知佳は、確認が終わるとさっさと運転席から降りると助手席に移った。
「行動は俺しかできないけど、敷地内の移動なんだから」
咲夜は、半ばあきらめながら運転席に座った




