エルフの王と、とある男
「しかし、貴方様と、婿が、一緒に来るとは、意外でした。」
エルフの王が、王の部屋で言う。
「まあ、そうだろうな。偶然知り合って、あの防具を着けた者だし、そなたと関係有るだろうとは思ったが、後で聞けば婿とは、驚いだぞ。まあ、良い男だし、強さもまだ未熟だが、人としてはかなり強い。まだ強くなるだろうし、ワシが、側で鍛えれば、もしかするかもしれん。」
漆黒の男が、そう答える。
歳は、30才ほどのやや大柄で、黒い肌に、茶色の髪の毛、瞳は緑。誰が見ても強そうな男。
「そこまでですか?!いやはや、我が娘の眼も、なかなか良かったということですな。」
王の顔が綻ぶ。
「素直だし、鍛えれば、どんどん吸収するだろうし、心も、人族の戦争で、ある程度固まったように思う。その思いは、ワシにも伝わったしな。お主の娘も、良い男を捕まえたもんだ。」
笑う男
「ところで、貴方様の事は、婿には内緒の方が良いのでしょうか?まだ隠しておいで様ですが?」
王が聞く
「うむ、今はまだ伝えぬ方が良いであろう。そのうち伝えるから、他の者にも口止めさせよ。」
「分かりました。で、旅の事をお聞きしても?」
「ああ、聞かせてやろう。そうそう、人族の王族の娘が、婿にホの字だぞ」
笑いながら言う男に、エルフの王は、驚きの表情で、話を聞いて、その夜は遅くまで、話し込んでいたようだ。




