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LOVERSコード3neon―1係応援案件編―  作者: 蒼貴みかげ


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code08:vision02 医局連携

「お呼び立てしてすみません、立樹補佐」


 女性を患者用の椅子に座らせ、

 椿はドクター用の椅子に腰を下ろした。

 4人で座を囲む形になる。


「こちらは小池梨々花さん。

23歳で、七杜町にあるガールズバー『リリス』の

店長さんです」


 椿の言葉に、小池梨々花がちょこっと

 頭を下げる。


 明るい巻き髪、わずかに幼い美貌。

 腕の露出だけが多いファッション。


 三係が抱える事件の被害者、ならびに

 友人によく似た雰囲気の女性だった。


 ただ、顔色が悪い。


「昨夜の23時頃だったそうですが。

来店した男性客に包丁で刺されそうになり、

左鎖骨上に裂傷を負って、搬送されました。

幸い首には届かず、大事には至っていませんが、

裂傷としてはかなりの深手を負っておられます」


 それで体調が優れなさそうなのか。

 白シャツの下に医療テープの白が見える。


 ――寝てなくていいのか?


「実は今、個室に空きがないんです。

大部屋に入っていただいていますが、

そこでは話せないので。

有村に言って、この部屋を用意させていただきました」


 なるほど。


「その男性客は42歳の会社員だそうですが、

来店していきなり怒鳴りはじめ、

喚き散らし、ついにはカウンターに土足で駆け上がって、

中に居た小池さんに、刃物で切りつけた。

昨夜、そこまでお聞きした時点で、

小池さんの意識が遠のき、そのまま就寝いただきました。

今朝、目覚めた直後から声が出なくなっていて、

一種のショック症状かも知れないのですが。

出そうとしても声にならないようでして」


 昨夜のことが蘇るのか。

 小池梨々花は震えるように両腕を抱き、

 涙目で三朝を見て、瞬きした。


 第二事件で聴取した吉沢理沙――。

 被害者の友人を思い出した。


「通常、所轄の署員が対応するはずですが。

こちらに搬送された患者さんの聴取は、

JPOで行う事になっていますので。

やはり立樹補佐にお願いすべきでは、と。

それでお電話させていただきました」


 事態は飲み込めた。


 三朝は、小池梨々花から椿へ。

 視線を移した。


「小池さんは、体調のほうはどうですか?

聴取室に出ていける感じでしょうか」


「そうですね……」


 椿は考えて、小池梨々花を見る。

 患者対応は初めてで三朝も分からないが。


「難しいようなら医局でやりましょうか?

万一の時に、先生も対応しやすいかと。

一応、記録を取りながらになるので、

パソコンを取って来てもいいでしょうか」


 オレンジPCがない事には。

 椿が頷いた。

 

「そうですね。

こちらも小池さんの治療をやりたいので。

9時半開始でどうでしょうか?」

『LOVERSコード』および関連作品に掲載されている文章・画像・動画・ロゴ・キャラクター・設定等の権利は、作者・蒼貴みかげに帰属します。

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