雨の話。
雨の話。
私は晴れ女を自認しています。旅行に行けば曇り空でも、目的地につけば雨が降ることはないのです。少しであっても晴れます。なので傘を持って行くことは殆どありません。あっても車の片隅にただ置かれているのです。
旦那様と付き合い始めてから何度目かの遠出の日、雨が降りました。珍しいこともあるものだと思いました。が、ふと、あれ?おかしいな?と今までドライブに行った日、雨が降っていた確率を計算してしまったのです。九十パーセントでした。
家族で旅行やドライブに行く時は大体二十パーセント程。そう、雨は殆ど降ったことはありません。寧ろ珍しいくらいです。
絶対彼は雨男だと思いました。『晴れ足す雨は雨』なのだなと納得したのです。
「せっかく旅行に行くのに雨が降るって予報で言ってるよ」
結婚して何度目かの旅行に行く前の日、旦那様は言いました。
「なに言ってるの。毎回、旅行やドライブに行く時って雨じゃないの。パラパラかどしゃ降りかの違いこそあれ、一日目と二日目は必ず降ってるじゃない」
私は何を今更なことを言うのだろうと思いました。常に鞄には傘が常備されているのです。
「は?何それ」
今始めてそれを知ったぜ、と言わんばかりな表情でした。
「絶対旦那様は雨男でしょう。私はちなみに晴れ女だよ」
「俺だって晴れ男だぜ?嫁さんが雨女だろう」
心外だな、と言わんばかりでした。違うわ、と私は否定しました。
つまり『晴れ足す晴れは雨』らしいです。……そんなバカな。




