家庭教師は………?
俺は五歳の誕生日をむかえてから週に一度街に行き面白そうな本を探したり、どんな食べ物があるか見てみたりと行動をしている。
もちろん、セアもつれてきている。ただセアだけでは心配だからと、護衛のものも一人つけられた。
まあ、この領内でそうそう犯罪は起きていないようで安心できると、街の一人は言う。
あ、あともちろん自分の正体は隠している。下手に騒がれても困るしな。
ちなみに、変装もしており街に住む家族みたいに見えているはずだ。
そんなふうに過ごしていた訳だが、俺にもそろそろ家庭教師がつくらしい。
本当は、貴族の俺ぐらいの年の子供がいくところがあるらしいが、お父様は家庭教師を俺につけるらしい。
家庭教師が教えてくれるのは、剣術、魔導学、算数、地学、歴史、らしい。
算数は、全く問題ないが一応出来ないふりをしないとな。
一番楽しみなのは、魔導学だ。
魔導書の扱い方を学ぶらしい。
今までグリアとは、せいぜい本を読んでいて分からない所を聞くとか暇な時間話す位だった。
家庭教師は、複数つくようだ。
剣術は俺の護衛をしてくれている人が担当し、地学、歴史は家の家臣の中から担当者を探すらしい。魔導学と算数は魔導学のすごい人が担当するようだ。
あー楽しみだな~。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あれから数日がたち俺の先生達が来た。
そして、今日は魔導学の先生が来る日だ。
噂では、女性でとても美人だとか…
と、自分の部屋の中で待っていると、したから話し声が聞こえてきた。
おや、着いたのかな?
俺は下の応接間の方へと向かった。
いつもは、お父様に呼ばれるまではいかないが、今日は気になったから覗き見をするつもりだ。
『…………………』
『………………………………』
扉の近くまで来ると、話し声が大きくなった。
そうして、部屋のドアに耳を当てて中の様子をうかがった。
しばらくして話し声が突然やみ、ドアが突然開かれる。
『盗み聞きとは、関心しないわね』と、長い綺麗な金髪の美女が現れた。
『なんだそこにいたのかウォレスちょうどいいところに来た』と、いつものように穏やかに言うお父様。
金髪の美女が『ねぇ、まさかこの子に教えろってんじゃないでしょうね?』
もちろん、とお父様。
長く綺麗な金髪の美女は魔法使いっぽい服装で、とても立派な双丘の前に腕をくみ、素質がなくて上手くいかなくても文句言わないでよねと、お父様に言うと、『あなた名前は?』
「ウォレスです。ウォレス・マイスターツです。」と一応貴族の挨拶をする。
『ふーんウォレスね。ウォレス!!』
「はい!!!!」と精一杯の大声で返事をする
『私の名前はセルビア・ノーレンあなたに魔導学を教えるの。わかった?』
「はい!!よろしくお願いします!!」
こうして、セルビア・ノーレンとの修行が始まった。
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次回は日曜日投稿予定です。