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第八章、サモニング・リベンジ

冬休み明け―襲撃事件以降、特に何も起こらない日々を過ごしていた三人。




「で、めでたくアズラが召喚術を使えたらしいから、今日は召喚術1にリベンジしたいと思うのだが?」


冬休み明け第一回目の授業の相談に集まった五人。テムダが早々に提案する。


「いいんじゃない?残りの二つよりは簡単そうだし」


「え!?アズラ召喚術できたの~!?」


「……聞かせて……」


食い付くエンカとサクヤ。


「あ、うん…実は…」


「待った、アズラ」


説明しようとしたアズラをテムダが止める。


「長いんだろ?その話」


「…まあな。九年前にさかのぼるからかなり長いな」


アズラではなく、代わりにレムが答える。


「じゃあ授業終わってからにしようぜ。今日の召喚術はいまからだ」




 

「えっと、二回目、三回目の子もいると思うけど、講義はきちんと受けてもらうよ。今までに講義からヒントを得て使えるようになった子もたくさんいるからね」


再び長い長い講義を受けた五人。テムダやサクヤに至っては居眠りしている。




「はい!退屈だったかもしれないけど、起きようね。実技の時間だよ」


講義が終わった時には、クラスの半分程度が寝ていた。さすがのアズラやカティもあくびをしている。


「とりあえず、実技だ」




「召喚!《フェアリー!》」


一番始めに実技をやってのけたのはアズラだった。かわいらしい妖精を一人、呼び出した。


「お…合格だ!」


うれしそうに言う教師だったが…?


「あ、あれ!?どこ行くの!?」


教室をピューっと出ていった妖精。

すぐに戻って来たが、その手に持っていたのは…?


「あれ…これって…?」


他ならぬミランダの写真だった。しかも写真立てに入れて大切にされている。

それを持ってきて誇らしげに威張ったあと、アズラに甘える妖精。ずいぶん甘えん坊な妖精を呼び出したものだ。

…マリィがいたらどうなったものか?




そのあと、テムダ、エンカ、サクヤと立て続けに三人失敗する。

残るカティは…?




「すごい!合格だ!」



召喚に成功していた。


すべての生徒を見終わって教師が二人のもとに来たとき…


「〜!?」


アズラの手から写真立てをひったくる教師。


「これ、さっきのフェアリーが…」


「あはは…わかってるよ。はい、はんこ。早く出ていって…」


どうにも、見られたくないようだ。


「アズラ、今のは?」


「あっは、あはは、何もないよ何にも。とりあえず早く出ていって…お願いだから。あと、内緒にして…」


「え、あ、はい、わかりました」


結局部屋を出た五人。


「アズラ、さっきのは?」


「言えないよ。かわいそうだし」


「そうなの?」


深く追求する気はないようだ。






―その日の夜、アズラの部屋―


「受かったのか?」


「うん、合格したよ」


「そうか…よかったな。…ところでアズラ、少し風を起こしてくれないか?」


「ん?いいよ。《風よ、我が導きに応え、そよげ》」

かなり前のあとがきで募集した三年魔術祭の対戦組み合わせですが、未だ一件も要望がありません…。

別に少し考えれば、私の考える最良の組み合わせぐらいできるのですが、みなさんの意見も取り入れたいと思うのです。

感想書くにもユーザ登録しないといけないという噂があったり、かなり先の事なので考えにくいと思いますが、できれば覚えておいてください。まだまだ募集中です!

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