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12 終章


 ……その後、二人はアメリカへと渡った。

 そしてその後ナジェージダは医学学校へ入学し、エリーザは警備会社の仕事をしていた。が、ナジェージダの卒業と同時にヨーロッパへと渡り、その後の消息は不明である。


 ちなみに失踪から一ヶ月後にマディナ・シャポワレンコとステパン・ステンレフの墓には花が置かれていたらしい……。



 ……………



 ――それから役五年後、とある南国の小さな島。

 一人の少年が妹である少女をおんぶしながら砂浜を走っていた。

 少女はぐったりとしている、少年は妹を励ますように、


 「まってろ、もうすぐお医者さんのトコだからな!。」


と言った、そしてふと少年は海岸の流木に座り本を読んでいる人影に気がついた。


 「先生!、妹が大変なんだ!。」


そう少年は人影に向かって叫ぶ。

 すると人影は直ぐに少年の元へ走ってきて、少女の事を軽く診察した。

 それからその男は、


 「……風邪をこじらせたようだね。……薬とご飯をご馳走しよう、おいで。」


と言って、少女の事を少年に代わっておぶる。

 すると少女は、か細い声で、


 「……ありがとう、犬のお医者さん。」


と笑顔を浮かべながら言った。


 その言葉を聞きながらその医者は、少年らと共に妻の待つ診療所兼自宅へと向かう。


 そして誰も居なくなった砂浜にはただザザーン、ザザーン……、と言う波の音だけがいつまでも響いていた……。




 これで終わりです。

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