なぜ光を追い求めるのか?
なぜ、反吐を催すお前のようなクソ魂が逃げ惑い生きている人間から光を追い求めるのかそろそろ教えてやるよ。何?俺が誰から逃げるんだって?・・・俺様からだよ。
だがもう逃げられないけどよ。
生きている間に悪さをすればするほど光を失い、どす黒い霊魂。
例えばお前だよ。
お前の亡骸は今まさに焼き場で処理されようとしている。棺桶ごと焼かれるんだ。
「何だって?遺体がどうなろうと俺には関係ないって?焼かれようと裂かれようともう俺には関係ないだと」
「なるほどそうだよな。お前は死んで俺様の前にいて会話を楽しんでいる。何?楽しんでなんかいないだと。
俺様がお前の体を元に戻し、会話も出来るようにしたのに・・・その態度なかなかのもんだぜ。感心するよ」
「まあ、いいさ。俺様は寛大で心はこのどす黒い空のように澄んでいるんだ。お前のその横柄な態度は眼を瞑り許してやる。これからお前が味わう地獄の苦痛に免じて許すのだ」
地獄の苦痛?何も感じないこの体に苦痛を味わうって?もういい加減にしてくれないか。あんたと話をするのはもう飽きたよ。ここからおさらばするよ。
「そうか俺様から離れたいんだな。分かった。好きなところへ行けばいい。だが、行けるところは一カ所しかない。目をつむってみろ。目を開けたとき他の世界に行けるぞ。俺様のいない世界に」
「さあ、目をつむるんだ。そして十数えてユックリ目を開けろ。違う世界に行けるぞ」
「そうだ。目を閉じたら十数えるんだ」
「一、二、・・・三、四、五、六そうだ。ユックリ数えろ。最後にこの世界をじっくり味わうようにな」
「十数えたらユックリ目を開けるんだ。そうだ。ゆっくえり開けろ」
「・・・真っ暗だ。ここはどこだ?」
「ここはどこなんだ!おーい!死に神!ここはどこだ!どこなんだ!」
「言っただろう。お前の行くつくところは一カ所。まさに焼かれようとしている棺桶の中だよ。
生き返らしたのさ。俺様の力でお前は蘇ったのさ。ありがたく思え。さあ、大声を出してその棺桶から出してもらえ。一刻も早くな。ガスが出され今まさにスィッチを押されようとしているんだ。火を点けられるぞ。生きたまま焼かれるんだ。熱いぞ。全身が炎に包まれる。皮膚がジワジワと焼かれていく苦痛を味わうことになる」
「言っただろう。その苦痛こそが俺様のご馳走だってことを」
「残念だな。もう遅い。火が点けられてしまった。お前は地獄の苦痛を味わう。その苦痛を俺様はユックリと平らげる。何回も、そう何回も。お前は何度も蘇るんだ。その棺桶の中で。焼かれる苦痛を何度も味わうことになる。終わりのない苦痛が始まるんだ」




