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この世で唯一無二の…
大体ここまで話せば見当もつくだろう。
ん?
なんだ?その顔は?
まだわからねえのか?
良一は自分の魂を差し出し悪霊に変身したのさ。そして、待った。
待ち続けた。
お前を殺す時をな。
お前はお前でその悪運の強さと狡賢さで、いつしか事業家として成り上がった。
最低な、くそ野郎のお前が人の上に立つ身分になったんだ。
まったく、この世ってのは不公平も度が過ぎてるぜ。真っ当な生き方が馬鹿を見る。
胸糞悪くなるぐらいにな。
しかし悪霊になった良一にチャンスがやってきた。
お前を始末できる日がやってきたんだ。
悪霊と言っても簡単に人を殺める力などない。なにせ場所が違う。存在している次元が違うからな。そう簡単に生きている人間に手出しは出来ないんだ。
だが、ただ一つ悪霊が人を殺めるチャンスがある。
それは・・・殺す相手の自我が失った時だ。
例えば酒で酔い潰れた時だ。
そいつの心に侵入し乗っ取ってしまう。そして自由自在に操ることが出来る。
だが、お前は下戸だ。酒が飲めない体質ときている。
全く悪運はお前に味方し、お前を守っていた。
だが、そんなお前が自我を失うときがやってきた。
アルコールを受け付けないお前は覚えてしまったんだ。
クスリの味をな・・・。




