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幸せ

あれから、アッと言う間に冬休みが終わり…

姉ちゃんは陸兄と高校に、

俺は美奈と中学へ、

そしてさくらは空君と保育園に…。


「大丈夫かな…さくらと空君?」

母さんがついて居るのに心配してしまう俺。


「大丈夫だよ…。

伊舞さんの所だし…

純のお母さんもついてるし…ね?」


「うーん…

そういえば今日終わるの早いよな?」


「うん、ほとんど始業式だけだからね。

たぶん昼くらいには帰れると思うよ」


「そっか…じゃあ、さくらを迎えに行くか!」


「えっ…いいの?」


「伊舞さんだし、多分大丈夫だよ。

とりあえずメールしとくわ。」


そう言って伊舞さんにメールをする純一。


そしてあることに気付く…

「やっべ、走るぞ!」そう言って美奈の手をつないで走る純一…遅刻しそうになったのである。


始業式…

校長の長ーい話を

受け流している純一は


あの日のコトを思い出していた…


あの日…伊舞さんが和樹さんと空君に出会った日の夜…


突然、陸兄が来た…


リビングでテレビを見ていた時…


「真希…手紙見たか?」


「まだ、だけど?」


「今すぐ…

読んでくれ!」


陸兄はいつもと様子が違った。


「えっ…良いけど…」

そう言って姉ちゃんは机の上にある手紙を手にとり開けた。


そこにはたった一言

『好きだ!』の文字。

 「何コレ?」

姉ちゃんがそう言うと、陸兄は小さな箱を姉ちゃんの目の前に出した。


「…好きだ!

…お、俺と一緒に…なってくれ!」

真っ赤になった陸兄の手には…指輪が…


「もちろん!」

そう言って姉ちゃんは陸兄に抱きついた…。


…そんなコトを思い出していると

校長の話は終わり始業式が終わった。


教室へ戻ると美奈が…

「ねぇ…何考えてたの?」と聞いてきた。


「…姉ちゃんのコト…思い出してた」


「そっかぁ。

幸せそうだったよね二人共」


「ああ、

あんなに嬉しそうな姉ちゃん…

始めて見たよ…」


「そうだね…

私達も二人みたいになりたいね…」


「…そうだな…」


それから先生が来て、帰りの会をして下校となった。


とりあえず伊舞さんの所に行こうかと美奈と話していると、

伊舞さんからメールが…

『もう学校が終わった頃かな?。


さくらちゃんに話したらスッゴく嬉しそうだよ!。

早くも来てって!』


…どうやら、大丈夫らしい…。


俺は美奈にメールを見せると、

…保育園に急いだ。

(と言っても…すぐ近くだけどね…)


…保育園で働く伊舞さんを姿は、お母さんみたいだった。


さくらは俺たちを見つけると、

「お兄ちゃん!、お姉ちゃん!」

と、抱きついてきた。


そして、さくらを連れて家へ帰る。


三人で手を繋ながら…この幸せがずっと続けばいいなとおもった。


とりあえずの完結と致します。


読んでくれた皆様、ありがとうございました。



…また書くかもしれませんが…分かりません。

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