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A and U
「おばあちゃん、奥の部屋にいるよ〜。あがって、あがって。」
アガタについてはノーリアクションだった。それとも、聞き逃したのか日常的に聞く単語なのか。
「麻倉のおばあちゃんはトシ江おばあちゃんのお兄さんの娘で、今のはユキさんです。麻倉のおばあちゃんの義理の娘さんです。息子さんのお嫁さん」
ユキさんは奥の部屋に案内してくれた。おばあさんがロッキングチェアでうたた寝をしていた。
「お義母さん、サクラちゃん来てくれたよ。起きて〜。ごめんね、最近寝てる時間が長くて。もうすぐ起きると思うんだけど」
「いえ、こちらこそお昼寝中にごめんなさい。」
「あ。もし時間大丈夫なら私少し買い物に出て来て良いかな?おばあちゃん見ててくれると助かるんだけど」
ユキさんが出かけて5分ほどして、おばあさんが起きた。
「んー…あれぇ。サクラちゃんか?」
「そう。サクラだよ。元気だった?実は麻倉のおばあちゃんに聞きたいことがあって。アガタのことで」
「…あぁ。叔父さんのことかい?トシ江おばちゃんは話さないだろうからな。いつか話してやらなきゃとは思ってたんだ」




