74/134
Not pink
隣の家から軽トラを借り、サクラの祖母・トシ江さんの家に向かった。もし今が本当に2年前なら、知らない男が急に孫を訪ねて来たことになる。ただ、手がかりがそこしかない。
近くの空き地に車を停めた。人の気配がするので留守ではなさそうだ。呼び鈴を鳴らす。
「蒼汰さん……っ!!」
玄関からダッシュでサクラの色違いが飛び出してきた。黒髪だ。一瞬分からなかったがサクラ本人だ。
「うわぁ、良かった!急に目の前が揺らいだと思ったら何故かおばあちゃんの家で高校生になっててびっくりして!!」
良かった。とりあえず元気そうだし、安心した。不審者扱いもされずに済んだ。




