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サクラの電話
「あ、蒼汰さん。やっと繋がった。何度か掛けたんですが圏外みたいだったので」
「山の畑にいたからかな。つながらないことあるかも」
いつもなら山の畑でもスマホは繋がるが、鼎造と自分の話はまだ飲み込めずにいた。夢の中の出来事のようだった。自分の中でも整理が出来ていない。まだサクラには話せない。
「ウチのおばあちゃんに蒼汰さんのこと話したら、会いたがっていました。入口の家の子?とか何とか。蒼汰さんのおばあちゃんと友達みたいなんですよ!偶然にしてはすごくないですか!」
入口?あぁ、ウチの地区に入る時一番手前の家ってことか。
「明日、ご都合大丈夫でしたらウチに遊びに来てください〜」




