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お返し申す


サクラが怖いこと言い出した。暑かったもんな。無理させたかも。疲れたよな。と、現実逃避を始めた僕をよそに、サクラは話し続けた。



「人の顔、覚えるの得意なんです。山の、頂上の方だったから少し離れていたけれど。この方でした」



縁に飾っている写真ではなく、仏壇の方を見て言った。



阿部 鼎造。



昔から、ウチの仏壇と本家の治くん家の仏壇横に飾られている。国会議員も務めた彼は一族の誇りとして、今も尊敬している親族が多い。



その彼があの場所にいたなんて、あり得ない話なのだが妙に腑に落ちた。だからこそ、否定したかった。



「この辺のじいちゃんたちなんて、みんな似たような顔してるし。阿部くん家の家系、そっくりなんだよ。治くんと息子の稔おじちゃんなんて見分けつかなくなってきたし……」



お構い無しにサクラは話した。



「知ってる曲ではなかったんですけど……歌詞、聞こえました?さみしいけれど、そのまま返すとかそんな感じの。それって、治さんのことじゃないでしょうか」




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