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メニュー名は牛肉onフォアグラ、そして愉快なトリュフ
舞茸の天ぷらを麺つゆに浸しながら、椿さんは話す。
「僕は生まれてからずっと、いやそれより前かな。鼎造さんの人生を夢で見てきたんだと思う。もうぼんやりしか覚えていないけれど、意味が分からなかったよ。知らないオジサンの夢を毎晩見るんだ。ダイジェストだと思うけど、Episode何まであったんだろう?言葉を話せるようになって周りの大人に話してみたけれど伝わらない。大きくなるにつれて自分は変なんだと思い始めた。母さん以外の誰にも話さないことにした」
ロッシーニがきた。
「あ、ありがとうございます。んで、麻倉家に遊びに行った時…いくつだったかな。小学5、6年くらいだったかな。それまで気付かなかったけれど夢の中で見た鳥居を見つけたんだ」




