102/134
柏田 椿の存在
「改めて、柏田 椿です」
落ち着いた椿さんは174cmの僕が見上げるほどの長身で、痩せ型。髪の毛は無造作だが清潔感がある。黒縁メガネと素材の良いシンプルな服。ぱっと見モデルのようだ。さっきまでギャン泣きしていたとは思えないほど整った顔は美津さんにそっくりだ。
「えっと…どこから話せば良いか分からないけど、僕は本来ここにはいないはずなんだよね。たしかサクラが9才頃には死んでるはず。……山菜とり天ざる蕎麦、お願いしまぁす!」
いきなり触れにくい話題。しかもそのついでに注文。




