ギルドカード。
一晩実家に泊まって、民宿に皆で行く事になった。
ユウナは、貰ったお年玉を素直に私に渡して来た。
私は、母さんが郵貯の通帳を作って自分で管理する様に言われてた。
この間、ゲーム会社から驚愕の振り込みがあった。
税金が怖くて、まだ手をつけていない。
ユウナに今までどうしてたのと、聞く。
ギルドに、預けていたらしい。
ギルドカードに、狩った素材やらのお金も振り込まれるとの事。
結構、有名所の銀行と提携しているからどこでもギルドカードで降ろせるみたいだ。
そう言えば、私も持っていた。
通帳とか無いけど、残高はどうやったらわかるのか?
登録者が、手をかざすと表示される。
ちなみに、私はどれくらいあるのだろう。
お金のやり取りはしていないから、ゼロかな。
えっと、ゼロが9つ。
「はぁ、70億!」
「洞窟ダンジョンに、行ったじゃん。ミスリルは、ギルドに卸したからね。後、利子も銀行よりいいから。」
「ユウナ、あんたは?」
「大体、100億くらいかなぁ。やっぱりミスリルで、倍くらいになった。」
「これって、パパもって事?」
「パパは、ギルドマスターだからそんなに貰えないよ。」
「へぇ、パパかわいそうね。」
「お年玉、パパにあげる?」
「それは、無いわ。ユウナ、今まで通り自分で管理しなさい。」
「ところで、じいじはいくらくれたの?」
「千円。長も、千円。学兄ちゃんなんか、五百円だよ。」
大学生へのお年玉としては、少ない。でも、幼児だしな。
私達も、慎吾にあげた。
五千円、小学生なら常識範囲内だと思う。
ユウナが、少なすぎるのだ。
見た目で、損をしている。
私と同い年なのだから、貰えるだけありがたいのか。
私は、もうあげる側だ。
何だか、今日のユウナは大人っぽい。
赤ちゃん返りしてなかったら、こんなものか。
ユキに、子どもが産まれるせいかな。
姪っ子や甥っ子が、たくさん出来るから。
やっぱり、ワンコなのよね。
モフモフ出来たら、最高なのに。
三浦さんや社長さん達は、年が明ける前に帰って行った。
向こうで、年始の挨拶や仕事があるらしい。
慎吾が残念がっていると、ユウナから焼きもちのビンタをされていた。
何だか、ここも尻にしかれそうね。
そして、おせちの残りで皆呑む事になった。
慎吾とユウナは、ユキのそばでお餅を食べている。
ユウナは、けっこう食べているけど全然大きくならない。
なんなら、少し小さくなっている。
毎日、魔力のトレーニングやそれこそ基礎トレーニングでへばっている。
栄養満点の料理を作っているが、追いつかない。
逆に私が、ユルユルしてきた。
母乳も、もっといっぱいあげようかなぁ。
ママが、お酒飲んでご機嫌だ。
おばばと一緒に、パパを弄っている。
ママは、ボクの事を何でもないように自分の子供として接してくれる。
ボクは、ママといれる時が一番好き。
ちょっと怖い時もあるけど、ボクが悪い事しなかったらすごく優しい。
最近、ママもポヨポヨしてきた。
赤ちゃんが、いるからかなぁ。
ママのおっぱい、いつまで飲ませてくれるかなぁ。
ボクも、ママみたいなお母さんになれるだろうか。
あんなスーパーなお母さんなんて、無理だ。
何でもボクの事お見通しで、ボクが何がしたいのかいつもわかっている。
ママがいなければ、ボクは何にも出来ない。
ママは社交的で、誰からも信頼される。
ボクは引きこもりで、陰気だ。
そう言えば、陽介が陰キャじゃなくなってた。
ちょっとオシャレで、都会の男になっていた。
美奈子お姉ちゃんから、陽介の近況が届いた。
こっちに、帰省しているらしい。
西根のおっちゃんとこで、修業三昧だと。
別に付き合っていた訳では無いが、ボクが婚約した事を聞いて鉄を叩きまくっているんだって。
こんなボクじゃ、陽介のとなりに居られないもの。
ボクも、鍛錬頑張ろう。
それに、ボクはまだバージンだ。
誰が何と言おうと、この間女の子になったばかりなのだから。
ふんすっ、待っててね慎吾。
慎吾ってば、先からハクとずっと何か話あってる。
慎吾も、喋れるんだっけ?
男同士の、何かかなぁ。
「ユウナ、何ニヤニヤしてんだ?」
えっ、ちょっとHな事考えてましたなんて言えない。
「ハクと、仲良いなって。」
「ハクに、名前どうするか聞いてたんだ。俺達の子供の時も、あるしな。」
「へっ、慎吾ってば!」




