説得。
買い物も終わって、マンションに帰って来た。
「三浦さん、帰らなくて大丈夫なんですか?」
「元々、今日はここに泊まる日だから大丈夫よ。夕飯は、ごちそう作るから楽しみにしてね。」
「私も、手伝います。」
「大丈夫、悠那の面倒みてて。後、例の件親御さんに許可もらえそう?」
「今から、電話して聞いてみます。ユウナ、ちょっとミュウちゃんと遊んでいてね。」
「ミュウちゃん、いっぱいウンコしましたね。お母さんが、キレイにしてあげますね。」
ミュウちゃんのお母さんは、ユウナなんだ。
さて、何て言おう。
正直に、言うべきかな。
うちの親も、ユウナが男の子なのは知っている。
理解は、していないけど。
『もしもし、お母さん。うん、大丈夫。あっ、おじいさんから聞いたんだ。うん、今は一緒にいる。今のところは、大丈夫そう。悪いけど、お父さんに代わって。あっ、お父さん心配かけてゴメンね。うん、大したケガはしてないわ。顔?どこも、傷付いてないわよ。何で、そんな事聞くの?まだ、言ってるの。慎吾と、いくつ離れていると思ってんの。わかった、ユウナに言っておく。それでね、ユウナのマネージャーさんうちの大学の学長さんの奥さんなのよ。そう、それでねユウナのマンションに一緒に住んでくれないかって。寮費も返還するし、生活費や小遣いもくれるって。やっぱり、ダメだよね。はい?何て?今から、一緒に住めと。お父さん、大丈夫?ちょっと、お母さんに代わって。お母さん、お父さんどっかに頭ぶっつけた?はい?お母さんまで、いいの。本当に、いいのね?わかった、マネージャーさん三浦さんって言うの。代わるね。三浦さーん、ちょっとお願いします。』
それから、三浦さんと両親の話し合いはとんとん拍子に進んだ。
「麻里ちゃん、ありがとうね。都合のいい日に、スタッフを寄越すから引っ越し進めて。」
「うち、女子寮ですよ。」
「大丈夫、スタッフは女性ばかりだから。寮母にも言っておくし、返還分はお父さんの口座に返しておくからね。はい、これ今月のお手当。」
「先日もらったばかりだし、いいですよ。」
「ダメよ、あっ領収書は書いてね。」
「はぁ、何か多くないですか?」
「生活費も入っているから、後悠那の小遣いもね。悠那の小遣い、ちょっと減らしたから。どうせ、使わないでしょこの子。」
「ユウナ、お小遣い減らすって。後、私が管理するから必要な時は言ってね。」
「うん、お願いお姉ちゃん。」
「もう、かわいいわね。ずっと、一緒よ。」
「痛いよ、お姉ちゃん。ミュウちゃんも、驚いてるよ。」
思いっきり、抱きしめてしまった。
三浦さんの、満足そうな笑顔。
大丈夫だわ。




