厳格な祖父。
朝起きると、三浦さんがユウナのおじいさんに電話していた。
ものすごく、謝っている。
ユウナに、替わるみたい。
《バッカモーン!》
こちらにも聞こえる位、大きな声が受話口から響いた。
それから、ユウナがしょんぼりしながら電話をしていた。
「大丈夫、ユウナ?」
「めっちゃくちゃ、怒られた。たった一人相手に、無様をさらしおってって。都会へ行って、気が緩んでおる。そんな事なら、山へ帰って来いって。」
心配の仕方が下手だな、おじいさん。
「三浦さんも、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。かえって、謝られたわ。悠那が、迷惑かけたって。おじいさん、いつでも優しいわね。」
とりあえず、顔洗ってこよう。
「麻里ちゃん、これ着てみて。」
「ニットのセーターに、デニムのスカート。これって?」
「マッカートニーの、新作なの。私が着るには、若すぎるし。」
「三浦さんなら、十分似合うと思いますよ。」
「ありがとう、でも麻里ちゃんならかわいいわよ。」
「ありがとう、ございます。ユウナも、着替えようか?」
「うん、お姉ちゃん。」
はー、かわいい。
わざとなの、たまらないわ。
今日は、ユウナの希望通りメロンパンナちゃんの格好だ。
緑のマントが、可愛いらしい。
ミニスカを捲り上げて、ショーツを直してあげる。
さて、実家に電話しようかな。
三浦さんが、遅めのモーニングに行こうって。
そう言えば、もうお昼が近い。
近くの喫茶店に来ると、結構賑わっていた。
私と三浦さんは、玉子サンドのセットを頼んだ。
ユウナは、パンケーキとホットミルクにした。
「お姉ちゃん、これもういらない。」
ユウナが、パンケーキを半分程食べてこちらに寄越した。
いつの間にか、お姉ちゃん呼びになっている。
もう、可愛くてたまらない。
「あら、おいしいじゃない。」
「だって、入学式終わったら水着の撮影があるんだもん。」
大丈夫なのかな、体系以外にも問題ある様な気がする。
「悠那、大丈夫よ。背が伸びたせいで、だいぶ引き締まってるから。」
引き締まってはいないけど、確かにくびれている。
少し、大人になったのね。
食べ終わって、スーパーに寄る。
三浦さんが、食事の用意をしてくれるとのこと。
「これも、買って!」
ユウナが両手にいっぱいお菓子を抱えて、やってきた。
「先まで、体系気にしてたのに。ちょっと多いから、半分にしなさい。」
「イヤッ、買って買ってー!」
めっちゃ駄々捏ねて、甘え出した。
「ちゃんと、言う事聞きなさい。」
「お姉ちゃん、買ってよー。」
「えっ、ユウナ欲しいの?一回で、食べちゃダメよ。」
「やったー、お姉ちゃん大好き!」
「麻里ちゃん、甘やかして。」
「すいません、可愛くて。」
「麻里ちゃん、小さい子の扱い上手ね。」
「はい、小学生の弟がいるので。」
「そうなんだ、もしかして悠那と何かある?」
「はー、何だか二人で結婚するとか宣言して両親が喜んでました。」
「へっ、結婚!すごいわね、親御さん。」
「まっ、子供なんで。ユウナ、勝手にお菓子増やさないの!」
「ほーい。」




