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一家団欒。

 「ママ、ボクね新しい魔法覚えたんだ。〈ドライヤー!〉」


 「あら、便利ね。ミミ様に、教えて貰ったの?」


 「うん、ミミ凄いんだよ。これで、天変地異を起こすの。ボクとハクが、雪崩に巻き込まれそうになったんだから。」


 「やっぱり、賢者ね。私も、聖女として色々学ばなきゃ。」


 「おばば、元聖女らしいよ。色々、教えてもらったらいいよ。」


 「そうね、メイクとか色々聞きたいのよね。」


 「ママ~、ギャルになりたいの?」


 「んふふ、だっておばばさん若くてキレイじゃない?おばば目当てで、あの民宿繁盛してるんでしょ?」


 「そだね、長も元勇者らしいし。パパも、長に色々教わったらしいから。」


 「パパって、勇者なの?知らなかった、ユウナは?」


 「赤い彗星かなぁ。」


 「何それ、あんたは白いわんこやろ!」


 「あっ、パパ帰って来た!」


 「パパ~、カセットありがとう。すごく、面白かったよ。」


 「そうか、ゲームばかりしないでちゃんと勉強もしろよ。」


 「うん、今日ママに勉強教えてあげたよ。」


 肩に乗っけたユウナを落としそうになる、文太。


 「本当か、麻里?」


 「うん、この子やっぱり天才なのよ。あなたも、お風呂入ってきて。ご飯の準備、しておくから。」


 「ユウナ、一緒に入ろうか?」


 「さっき、ママと入った。」


 「はぁ、待っててくれてもいいぞ。」


 「うん、今度そうする。」


 「よーし、いい子だ。」


 「ユウナ、手伝いなさい。」


 「はーい、ママ。」


 パパが風呂から上がって、鞄の中から紙筒を取り出した。


 「ほら、麻里これ覚えているか?」


 「わっ、ママだ。キレイ!」


 「ドラゴンスレイヤーズって言うゲームの、宣伝ポスターらしいぞ。売れ行き好調で、ゲーム会社もウハウハが止まらないんだと。後、これもな。このポスター、プレミアムがついているらしいぞ。麻里のは一枚十万円、こっちのも五万円位だってさ。」


 「ママとボクのポスターも、あるじゃん。ねっ、ママ見て!どうしたの、ママ?」


 まっ赤になって、プルプルしている麻里。


 「もう、やめて!貴方、そのポスター捨てて来て!恥ずかしいったら、ありゃしない。」


 「フフッ、麻里。何も、恥ずかしがる事は無いだろう。お前の美貌が、世間に認められたんだ。」


 「そうだよ、ママはボクの自慢だよ。」


 「はい、この話は終わり。ご飯、食べましょ。」


 「パパ、ママって案外クソ真面目だね。」


 「ユウナ、又お尻叩かれたいの!」


 「ユウナ、今はそっとしておこう。」


 「貴方!」


 【はーい!】


 私だって、嬉しくない訳では無い。


 貰いすぎかと思われた一億が、正統評価されたのだ。


 タダね、一児の母なのよ。


 浮かれて、はしゃぎ廻っていられないの。


 まぁ、色んな意味で秋田に引っ越せるのは良かった。


 それにしても、私もけっこう綺麗じゃない。


 まっ、人妻だ。


 自重するに、超した事は無い。


 ユウナ、案外クソ真面目ってどういう事?


 久々に、今晩は説教タイムかなぁ。


 「パパ、明後日ギルドまで乗っけて行って。」


 「ギルドに、用事か?欲しい物があんなら、買ってきてやるぞ。」


 「ううん、健達と鷹巣に遊びに行くの。それで、ギルドで待ち合わせしてるんだ。」


 「健って、今の剣道部の主将のか?お前、小さい頃よく後ろをくっ付いていたなぁ。」


 「もう、卒業なんだけどね。みんなに中々逢えなくなるから、集まろうって。」


 「お前一人で、大丈夫か?小っちゃい子がいて、迷惑じゃないのか?」


 「あのね、ボクの方か先輩なの。それに、向こうも奈美ちゃん連れてくるからママが一緒に行ってくれるんだ。」


 「だったら、鷹巣まで送って行ったろか?」


 「やめてよ、パパはただでさえ顔怖いし圧が半端ないんたから。」


 「そうかなぁ、パパは優しいだろう。ベロベロ、バァ!」


 「ウェーン、パパ怖いよ。ママ、助けて!」


 「やめなさい、ユウナ。パパ、泣いてるわよ。」


 「もう、落ち込むなよ文太。」


 「おい、ユウナ。麻里、そっち持て。ウリウリ、コチョコチョ!」


 「やめで、タズゲデ!ゴメンナザイ、ユドゥジテ!」


 「おっ、ミュー。大丈夫だぞ、虐めてないからな。」


 「ありがとう、ミューちゃん。人参スティック、いっぱいあげるね。ママの、裏切り者!」


 「何ですって、寝る前にあなたに話があります。いいですね!」


 「パパ、ママが鬼になった。」


 「諦めろ、ユウナ。」


 


 

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