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山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
不穏な春を乗り切ろう

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第919話 久しぶりに買い出しに行こう(3)

 ホームセンターでは、他にも文房具のコーナーと、ペット用品のコーナーをチェックした。

 文房具では、主に孤児院用に使ってもらうコピー用紙。段ボールで6箱。黒板用の補充用のチョークも当然買う。

 一応、ヘンリックさんたちがチョークに興味を持ってはいたので、そのうち作ってくれるかもしれない。

 ペットコーナーでは、ブラシを大量購入。

 あちら(異世界)でもケイドンの街やグルターレ商会でも買うことはできるが、なにぶん、質がイマイチ。

 一度こちら(日本)のブラシを使ってしまったら、あちら(異世界)のは使えない、というのが毛梳きチームの面々の言葉。

 それに、そろそろホワイトウルフたちも出産ラッシュが近づいている。

 ちなみに、あのユキとスノーのところもおめでただったりする。今はログハウスの上にある厩舎で出産を控えている状態。スノーは初めての子供だからか、ユキから離れないでいる。

 だったらハクは? となるんだけれど、こっちはいまだに独身貴族だ。

 ホワイトウルフの若いメスたちは気が気ではないようだけれど、まだまだお子様なのか、ビャクヤと一緒に動き回っているようだ。


「ちびっ子たちのオモチャでも買って行くか」


 ちびっ子とはいえ、立派な魔物でもあるホワイトウルフ。

 しっかりした作りの物でなければ、あっという間にボロボロにされる。これは経験済み。太いロープや木で作られたオモチャをあるだけ買うことにした。

 ペットコーナーのお姉さんに在庫の確認をしたら、顔を引きつらせながらも箱ごと持ってきてくれた。

 さすがにカートが重いので、レジの脇で預かってもらい、種や苗木を売っているコーナーへと向かう。

 今年は何を植えようかな、とゆっくりと見て回る。

 いつもは、ついつい果樹を見てしまうのだけれど、今年は花の綺麗な苗木が気になっている。

 ミモザや、ユキヤナギ、ハナミズキ。聞き覚えのある木の名前に、ワクワクする。

 しかし、結局買うことにした苗は、スノーフレーク、スミレ、ムスカリ。どれも小さな花だけれど、手間がかからないらしいので、ログハウス近くで植えてみるのもいいかもしれない。

 ホームセンターで買いたい物は一通り買えたと思う。

 レジで表示された金額には目をつむる。荷物を運ぶためにガーデニング用品のコーナーの担当のおじさんだけではなく、おじさんの部下らしい若い人も待ち構えていて、軽トラまで運んでくれた。私一人では一回では運び終えられなかったと思う。

 実際、軽トラの荷台の半分はホームセンターで買った物で埋まっている。

 おじさんと部下の若い人は満面の笑みで、私が軽トラを出すまで見送ってくれた。

 VIP感、満載である。


「さぁて、次はマリンが欲しがってたスモークサーモンを買いに行こうか!」


 ホームセンターの駐車場を出たところで気合を入れた私であった。

 本日、3月23日はコミカライズ『山、買いました』4巻の発売日です。

 よろしくお願いします<(_ _)>

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