プロローグ
初投稿なのでいろいろ試行錯誤しながらやっていきます!しばらく大目にみてください
放課後の教室に、窓の外を眺める1人の少年がいた。
顔立ちは甘く、オレンジの光に照らされる薄茶色の髪は天使の輪を浮かび上がらせる。
彼がそこにたたずみ始めてどれぐらい経っただろうか。
近づく足音に、静かに振り返った少年は薄い唇を開いた。
遅かったね
声をかけられた相手は、この世の全てをバカにしたようでいて意外と二重な目を見ひらく
「斉藤、お前……」
「誰の目がこの世の全てをバカにしてるって???」
「痛い痛い痛いごめん待ってごめんって」
冒頭から地の文に見せかけて痛い自己賛美を口にしていたこの少年が本作の主人公、斉藤美琴である。そして斉藤の頬をギリギリとつまむのが斉藤の親友かつもう1人の主人公谷崎嵐。2人の少年たちは中学3年生、受験したい高校を決める時期がやって来ていた。
「それより見ろよあれ!サッカー部!」
「なんかあったか?どこだ!」
揃って窓の外に身を乗り出す。
「ゴールキーパーとキャプテン!まーた2人で飲み物分け合ってるんですけど〜!最高」
「は〜?ラブラブじゃん!みんなに優しい太陽属性キャプテン×自分だけに優しくしてほしいけどそんなこと言えないツンデレ幼馴染尊い」
これは、腐男子2人の夢と友情と苦難の高校生活を綴る物語である。