第捌話 17.7億年前の地球の様子を教えて
17.7億年前(約17億7000万年前)は、**原生代の中期**。地球はすでに大酸化イベントを乗り越えていますが、まだ動物が登場するずっと前です。
### 17.7億年前の地球
**海洋**
* 広大な海が存在。
* 表層の一部では酸素が比較的多くなっていました。
* 一方、深い海では酸素が乏しい場所も多く、**酸素に富む海と無酸素の海が併存**していたと考えられます。
**大陸**
* 大陸地殻がさらに成長。
* この頃には**コロンビア(ヌーナ)超大陸**がかなりまとまった状態にあったと考えられます。
* 現在とは全く異なる大陸配置です。
### 生命――真核生物が定着
17.7億年前の大きなポイントは、**真核生物がかなりはっきりした存在になっている**ことです。
真核生物は、
* 核を持つ
* ミトコンドリアなどの細胞小器官を持つ
* 細胞骨格を持つ
* 原核生物より複雑な細胞構造を持つ
という特徴があります。
この時代の化石記録には、**真核生物と考えられる微化石**が多数見つかっています。
ただし、まだ
**「動物の世界」ではありません。**
主役はあくまで微小な単細胞生物です。
### ストロマトライトも健在
シアノバクテリアなどによる**ストロマトライト**も存在していました。
つまり海では、
**細菌・古細菌
+
真核生物
+
光合成を行う微生物**
という複数の生命系統が共存しています。
生命はかなり多様になってきていますが、肉眼で見るような大型生物はまだほぼ存在しません。
### 気候
この頃には過去の大規模氷河期からは脱しており、比較的温暖な時期だったと考えられます。
ただし原生代の気候は安定していたわけではなく、その後も大規模な寒冷化が何度も起こります。
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17.7億年前を一言で言えば、
**「動物が現れるはるか前、複雑な細胞が海で繁栄し始めた時代」**
です。




