第肆拾話 4080万年前の地球の様子を教えて
**4080万年前(約4080万年前)**は、**始新世後期**です。4590万年前から約510万年後。地球は依然として温暖ですが、長く続いた「温室地球」は終わりへ向かい始め、現代につながる環境への転換点が少しずつ近づいています。
### この時代を一言でいうと
> **「温暖な地球が、静かに終わりへ向かい始めた時代」**
派手な大量絶滅はまだ起きていません。しかし、後に地球規模の寒冷化を招く変化が、水面下で着実に積み重なっています。
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### 寒冷化の足音
4080万年前頃になると、始新世前半ほどの極端な温暖さは薄れ始めています。
* 世界全体では依然として暖かい
* 極地方にも森林が広がる
* 海面も現在より高い
一方で、大気中の二酸化炭素は徐々に減少し、地球はゆっくりと冷却へ向かっています。
数百万年後には南極大陸に巨大な氷床が形成され、現在のような「寒い南極」が誕生します。その前夜ともいえる時代です。
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### クジラはほぼ海の住人へ
この頃には、初期クジラはさらに水生生活へ適応しています。
* 後肢は著しく退化
* 尾びれによる推進
* 水中での長距離遊泳
* 聴覚も水中生活向けへ発達
まだ現代のクジラそのものではありませんが、
> **「陸に戻る哺乳類」ではなく、「海で生きる哺乳類」**
としての姿がほぼ完成しつつあります。
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### 森の霊長類たち
森林は依然として豊かで、霊長類も各地で繁栄しています。
ただし、
* ゴリラ
* チンパンジー
* ヒト
のような系統はまだ存在せず、多様な原始的霊長類が樹上生活を送っています。
森林という環境そのものが、後の人類につながる進化の舞台となっていました。
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### 大陸は今の姿へ近づく
インド亜大陸はユーラシアとの衝突を続けています。
その結果、
* ヒマラヤ山脈はさらに隆起
* 風化による二酸化炭素の固定が進行
* 地球規模の寒冷化を後押し
という、大陸運動が気候を変える長大なプロセスが続いていました。
一方、オーストラリアも北上を続け、将来アジアとの生物交流へ向かう道筋が形づくられています。
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### 植物
世界の主役は依然として森林です。
* 熱帯林
* 温帯林
* シダ
* 被子植物
* 針葉樹
などが各地を覆っています。
広大な草原が地球を覆う時代は、まだ少し先の話です。
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### 一言でいうと
> **4080万年前=「温暖な森林世界がなお続く一方で、地球はゆっくりと寒冷化への転換を始め、海ではクジラが完全な海洋哺乳類へ近づいていた時代」**です。




