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あめつち  作者: きまぐれ猫


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スポーツ

私の趣味と言えるものの一つはスポーツ観戦だ。

特定の競技というわけではなく、ジャンルを問わず様々なスポーツを観る。

オリンピックは夏冬ともにほとんどの競技を観るし、相撲や国内のプロスポーツはもちろん、下部リーグに所属する地元チームの応援に行くこともある。


スポーツには挙げ始めるときりがない程様々な競技があるが、モータースポーツもその中の一つ。

ただ、何故「モータースポーツ」というのか不思議に思っていたこともある。

スポーツといえば、体を鍛えることが基本にあって、道具操作や身のこなし方の技術を身に付ける必要がある、という認識だからだ。

その視点で言えば、スポーツであることは間違いない。

レースに出ているドライバーやライダーは単にマシンに乗って運転しているのではなく、自分の思う通りの操作をする為に肉体を鍛えることが必須だ。


猛スピードでコーナーを曲がる際には、体に大きな負荷が掛かる。

いわゆるG、重力加速度というものに耐え得る肉体が無ければ、何周も繰り返される長いレースなど到底出来ない。


特にF1ではコックピットが狭く高温になるため、脱水症状のリスクも高い。

大量の発汗によって、レース後には数㎏の体重が減少することもあるという。

外から観戦しているだけでは分からない、とても過酷なスポーツだ。


今は専門の有料サービスで観るしかないが、以前は地上波でF1を放送していて、レースのある週末は深夜まで待って観戦するのが楽しみの一つだった。


F1のレース観戦が好きと言うと、あまり馴染みのない人からは事故が多くて怖くないのかと良く聞かれた。

確かにスタート直後の混雑した場面では接触が多いし、オーバーテイクの際にコースアウトしたりクラッシュすることはある。

ニュースで取り上げられることが多いのはそういう場面だから、レースが危険だという印象があることも分かる。


もちろん応援するドライバーがオーバーテイクで順位を上げて行く場面は楽しみの一つに違いない。

ただ、私の場合、いわゆるエキゾーストノートが聴こえたりドライバーが見ている視点を体感できるオンボード映像を観ることが好きだった。


オンボード映像は車載カメラからの映像で、観ている人にフォーミュラカーに乗っているかのような臨場感を与えてくれる。

カメラの位置によってはドライバーでも見ることが出来ない路面近くの映像まで見られるから、サイドバイサイドの戦いはより見応えがあった。

普通の中継映像とは異なり、ドライバーの手元の操作が見えるのも面白いし、何よりもエンジン音が間近で聞こえてくる。

素人ながらエンジン音がメーカーによって違うことを実感できるし、音を聴いているだけでドライバーのブレーキのタイミングまで分かるのだから、それこそ体験に近い感覚で観戦できるのは楽しかった。


レースを見に行ったことはまだないが、現役のF1ドライバーが実際のレースマシンをサーキット上で走らせるイベントに参加したことがある。

普段街中で目にする自動車とは全く比べ物にならない速度はもちろんのこと、何よりも他のカテゴリーのレースマシンと比べても高く響くエンジン音に感動を覚えた。

自分の座る観戦席から見えない位置を走行していても、F1のフォーミュラカーだけはどの辺りにいるのかが分かるし、ホームストレートに近付いてくるのを感じるくらいの大音量。

それはテレビで観ていて魅力的に感じた一番の要因なのだけれど、実際に生の音を聴いた衝撃は想像以上だった。


応援することによって高揚感や喜びを与えてくれること、日常にないワクワクとした感動を得られる所にスポーツ観戦の楽しさがある。

そして、直接見に行くことで感じる速さや音の響き、音圧、周囲と分かち合う熱狂はテレビやネットを通して観るものとは別次元だ。

興味を持ったスポーツを観戦する楽しみは、これからも私の人生の一部であるだろう。


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