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第13話 ラックの話(3)

その後、ギルドにて。


「こちら、報酬の90000クレジットでーす!」


ラック討伐の報酬。アザレアは家においてきた。

オレとヴェルデは、ギルドの全員に注目されながら報酬を受け取る。ヴェルデが逃げ出さなかったのは、オレがずっと彼女のマントをつかんでいたからである。

そしてそれに追加で、ヴェルデが倒したまおー軍の十傑、カナディアの分の報酬!合計150000クレジット!

その日は酒だけ飲んで終わった。


アザレアの家に向かう。

二日酔いはさめていないがなんとかたどり着いた。

ノックをしてはいるとアザレアは…爆睡していた。


「シュンさん、アザレアさんめっちゃいびきかいて寝てますよ」


「おいておいてやろう。明日迎えに来よう」


ヴェルデがオレの顔を見上げる。


「シュンさんは、シュンさんの家に?」


オレは、はぁ、とため息をついて言う。


「オレ家ないんだ」


気まずい空気にしてしまった。

ヴェルデが複雑な顔になっていた。


「それなら私の家に…」


ヴェルデは最後まで言わずにハッとして走ってアザレアの家から出ていった。置いて行かれてしまったなぁ…。

オレは渋々宿に向かった。


翌日ギルドに行くと、アザレアとヴェルデがいた。なんでアザレアまでいるんだ?起こしに行ってやろうと思っていたのに。

ヴェルデは相変わらずマントを定位置においている。


「シュン!ラック倒せたのか!?できるとは思っていなかったぞ」


バカにされたな?


「楽勝だったぜ〜!な!ヴェ…!」


気を使ってやった。

ヴェルデはマントから目だけを出して頷いた。


「オレはヴェルデをパーティーメンバーにするのには賛成だ。人間外見だけじゃないんだって改めて思い知らされたよ。アザレアは?」


アザレアは、酒を飲みながら言う。


「いーんじゃないか〜?私は構わんぞ」


ヴェルデから鼻血が出ていたのが見えたが、無視してやった。

これも親切である。

さて、オレも酒飲んで祝っておくか!

オレはギルドの店員?に向かって言う。


「おねーさん!酒持ってきて!」


その時だった。

ギルドと街中に警鐘が鳴り響く。

それに続いてアナウンスが入った。

ギルドのお姉さんの声だ。


「まおー軍十傑ラックが、郊外で確認されました!イニッツィオのパーティーは全員、至急正面門に集合してください!」


生きているだと?

なんで…?

宴状態だったギルドは、一瞬で緊迫した。

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