第12話 ラックの話(2)
見失わないように、追いかける!オレは自分に言い聞かせる。ヴェルデは、マントを顔に着て(?)オレに引っ張られるようについてきている。見失うとその瞬間に終わりだ。変装されると負けだ。振り出しにここで戻るわけにはいかない。路地裏に入れないよう、少し斜め後ろにいるほうがいい。自然と通行人は道を空けてくれる。あと少しで街からは出れる。そうすればオレらの完全勝利だ!正面門が見える。だんだんと大きくなって見える。
「シュ…シュン!あいつをなめないでください。あいつの幸運のステータスはカンストを超えています!」
ヴェルデが久しぶりに走った。前が見えているのだろうか。率直に疑問をいだいた。
「大丈夫だ。オレの知能のステータスはあいつの幸運のステータスより高い!」
…はずだ!
ラックごやっと門を出る。誘導成功!
あいつの運も大したことねぇな!オレらもラックに続けて門を出る。早めに打ったほうがいいか?
「ヴェルデ!狙撃だ!」
ヴェルデがマントをあるべき場所に戻す。
「わかりました!百発百中!」
ヴェルデはオレに引っ張られたまま矢を放った。その矢は見事ラックめがけて一直線に飛んだ。するとラックが地面に埋まった石に躓いた。顔からダイレクトに倒れた。
まずい…!
その予感は見事に当たった。
ラックが倒れて、ヴェルデの矢はその上をかすった。
「クソっ!もう一発…!強力充填!」
その矢は高速でラックに向かう。
当たる!
とおもったら、地面からはモグラが出てきた。矢は見事モグラに当たり、モグラはそのまま地面に潜った。
こいつの幸運は本物だ…!
そうだ!オレの下級魔法…潜伏で近づいて短剣でグサッだ!それなら避けられることもないし、近接攻撃ならどんなに幸運でも邪魔はされないはず!
「潜伏!」
ヴェルデは矢を構えた。
ラックが立ち上がり、ヴェルデに注目する瞬間!後ろから刺す!今だ!オレの短剣には…
「鳥!?」
無様な姿の鳥がいる。その音でラックがオレに気づいた。
「そこですか、恵。何という潜伏。ですがねぇ…私の前ではそんなの弱々の弱ですよ」
するとラックの奥でヴェルデがピクンとした。
「私は…このクエストに命をかけています。私は、シュンさんのパーティーに入りたいんです!あなたなんかに、私のアーチャー人生をとめられるわけにはいきません!貫通!」
ヴェルデの意思は本物だと思い知った。
ラックを加護する全ての環境も、その矢からは逃れられなかった。その矢は見事、ラックの肩を貫いた。
なんかいい感じに作れた!
遅れ気味ですが明日こそ!




